山形救急車訴訟、体制改善で和解 大学生死亡、母親が賠償求める 

 山形市で2011年、山形大2年の大久保祐映さん=当時(19)=が自宅アパートで死亡したのは、119番したのに救急車が出動しなかったためだとして、母親が市に損害賠償を求めた訴訟は30日、市が解決金1500万円を支払い、救急体制の改善に努めるなどとする内容で、山形地裁で和解が成立した。

 双方の代理人によると、この日の和解協議には市川市長と大久保さんの母親ら遺族が出席。和解内容には、今回の事例を、救急救命研修に取り入れることなども盛り込んだ。

 大久保さんの母親は代理人の弁護士を通じ「山形の救急体制が改善されるかを見つめ続ける」とのコメントを出した。


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